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@way The Taiwan Road.-27 「神木物語」

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★@way The Taiwan Road. INDEX
[2011/07/04]
@way The Taiwan Road.-旅立ち-
@way The Taiwan Road.-1 「出国、入国」
@way The Taiwan Road.-2 「台北へ」
@way The Taiwan Road.-3 「夜市とビール」
[2011/07/05]
@way The Taiwan Road.-4 「台北101」
@way The Taiwan Road.-5 「台北から台中へ」
[2011/07/06]
@way The Taiwan Road.-6 「お手伝いと、右側通行を駆け抜けて」
@way The Taiwan Road.-7 「一中街の再会」
@way The Taiwan Road.-8 「夜を駆け抜けて」
[2011/07/07]
@way The Taiwan Road.-9 「朝の出会い」
@way The Taiwan Road.-10 「晴天の高雄」
@way The Taiwan Road.-11 「砂糖を運んでいた鉄道-序章-」
@way The Taiwan Road.-12 「台湾糖業博物館」
@way The Taiwan Road.-13 「おれんじの冒険」
@way The Taiwan Road.-14 「瑞豐夜市、食べ歩き」
[2011/07/08]
@way The Taiwan Road.-15 「もっと南へ」
@way The Taiwan Road.-16 「南シナ海と台湾最南端」
@way The Taiwan Road.-17 「海浜の余韻」
@way The Taiwan Road.-18 「墾丁大街と出火」
[2011/07/09]
@way The Taiwan Road.-19 「爆走WISHとよく喋る運転手と日本料理の店」
@way The Taiwan Road.-20 「マンゴー・筍・ハイネケン」
[2011/07/10]
@way The Taiwan Road.-21 「赤い二輪に跨って」
@way The Taiwan Road.-22 「埔里にて、紹興酒」
[2011/07/11]
@way The Taiwan Road.-23 「台湾鉄道の旅 -嘉義へ-」
@way The Taiwan Road.-24 「阿里山への酷道」
@way The Taiwan Road.-25 「森林鐡路のおじさんと番犬ニコ」
[2011/07/12]
@way The Taiwan Road.-26 「無念と興奮」
@way The Taiwan Road.-27 「神木物語」
@way The Taiwan Road.-28 「またね阿里山」
@way The Taiwan Road.-29 「彰化扇形庫」
[2011/07/13]
@way The Taiwan Road.-30 「水餃子の味」
@way The Taiwan Road.-31 「非日常の中の、日常」
[2011/07/14]
@way The Taiwan Road.-32 「またあとで」
@way The Taiwan Road.-Epilogue-


運休中のはずの阿里山森林鐡路の軌道を、男性二人が乗ったトロッコが僕らの目の前を駆け抜けていった。それを見た興奮は凄まじく、いとも簡単に日の出を見ることができなかった無念は吹き飛んだ。森林鉄道の古風な蒸気機関車や魅力的な赤いディーゼル機関車よりも、「何かの作業のために現場に急行しなければならないけど、線路の不具合のため小さなトロッコで行くしかない!」といったノリで動いているこのトロッコがあまりに魅力的だ。それは僕の妄想だけど…とにかく、このような産業的な軌道車は興味が尽きない。目撃できて本当に良かった。僕らよりも前を歩いていた男性4人グループも、突如通過いていったトロッコに驚いて少し笑っていた。

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相方目線から。我ながら、よく冷静に流し撮りできたものだ、と思う。

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興奮しながら、霧の向こうに続く軌道をゴトゴトと走り去って行くトロッコを見送る。見送った先には阿里山の森林が広がっていて、霧がかかっている。その霧が次第に晴れはじめ、やがて先ほどまでの雨が嘘のようなすっきりとした晴天に変わった。山の天気は変わりやすい。そのことを思い知った瞬間でもある。

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晴れ上がった霧の先に広がる、澄んだ空気感の空を見ていたら、家族連れがやってきた。どこかで見たような?と思ったら、先ほどの日の出を見る場所で見かけた小さな女の子とお父さんだった。どうやらこの近くのホテルで宿泊しているらしく、女の子は相変わらず寝むそうにホテルへと消えて行った。

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さて、僕らもそろそろ先へ進もう。ここからはガッチガチの神木コースへと入っていく。その前に、線路沿いに咲く紫陽花を見つけた。紫陽花を見て、僕は相方が留学していた頃に「紫陽花と一緒に写真を撮る約束」をしていたことを思い出した。結局日本の雨季に咲く紫陽花は逃してしまった。そんな、ちょっとごめんなみたいな事があったから、ここで少し撮影。

雨上がりに、水滴が滴る紫陽花と、軌道が良い雰囲気だ。

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軌道沿いには興味深い草花を多く見かける。美しい花も咲いていて、どの花も水滴が滴っていてキレイだ。

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というわけで、神木コースへと歩を進める。木製の柵は歩道と軌道を分けるもので、軌道沿いにしばらく歩道が続いているのでそこを歩く。少しずつ、森の中へ、阿里山の懐の奥深くへと入っていく。

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森へと続く入口手前に、先ほどの女の子が宿泊しているホテルがあり、そのホテルの前に良い感じに草臥れたトラックが停められていた。こういう風景を見かけると、いちいち足が止まる。

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前を歩く男性グループと少し距離を置きながら、僕らは神木コースを巡り始めた。最初に到着したのは、姉潭、妹潭という2つの池。看板の説明を読むと、「この池は、とある姉妹が自ら命を絶った場所。2人の姉妹はとても仲が良かったが、2人は同じ男性を愛してしまう。そこで2人は、どちらも苦しまぬよう、どちらの命も経つことにしたのだった…」というようなことが書かれていた。池には神木の切り株が島のように浮いていて美しい。

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池を過ぎて、どんどん森の中を進んでいく。歩道から見える神木はどれも美しい。個性ある神木には名が付けられていて、興味深い。この神木は1つの切り株から4本の幹が生えており、「四兄弟」と名付けられていた。他に、三兄弟と名付けられている神木もあった。

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神木を巡り歩いている最中、雨天から晴天に変わったことで森の中に光が差し込むようになってきた。その中でもとりわけ印象的だった光景が、この紫陽花。一本だけ天に向けて伸びるように成長し、陽の光をまるでスポットライトのように浴びていた。紫陽花自身が光を放っているようだったから、思わず足を止めた。

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この神木には驚愕した。たしか「豚の木」、のような名前だったと記憶しているが、まさしく木が「豚」のような形をしている。名前は後から付けたにしろ、木が偶然このような形になり、そしてこの木を発見したのがすごい。この木の前で相方に「豚みたいな顔をしてなぁ。写真撮ってあげるわぁ」と言われ、写真を撮ってもらった。あ、ありがとう。

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石畳の歩道を歩く。先ほどまで降っていた雨の滴が、後から輝き始めた太陽によってキラキラと煌めいている。なんという良いタイミングで神木巡りができているのだろう。先ほどの日の出が見れなかった無念など、とっくに忘れた。

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階段を下る。後ろを振り返ると、陽の光が煌々と差し込んでいた。

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さらに階段を下りて行くと、湿地帯のような場所に出る。

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湿地帯には有毒の植物が存在するから注意せよ、の看板があった。

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緑の中、流れる沢。空気も涼しく感じられ、良い雰囲気だ。

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湿地帯を通り過ぎ、またしばらく石畳の歩道を歩くとやがて小さなお土産屋さんと、学校のような建物が現れた。こんな山奥に学校があることに驚いたが、今日は休みのよう。ガイドマップによると、小学校らしい。現在は夏休みシーズンなので、学校は静まり返っている。その近くに、いかにも台湾のお寺らしい煌びやかな装飾が施されたお寺があった。この辺りにトイレがあったので、少しトイレ休憩と、巨大なワサビのモニュメントがあったので、折角なので記念撮影。ワサビが少し気持ち悪かったので、顔が若干引き攣った。

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急に深くなるから泳がないで!という看板。小学校の近くにあった。

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石畳の歩道だけでなく、たまに橋を渡ったりもする。下を見れば、美しい渓流が流れており、マイナスイオンのようなものを何となく感じることもできた。何となく。

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陽が差し込み、その陽の光によって、森の中に舞い上がる塵のようなものを確認することができる。それがまた、森が生きているようにも感じられ、こんな僕では計り知れないような、自然の大きなテーマのようなものを感じさせられる。

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これは「万歳」という神木。太い幹が、まるで万歳するかのように2つに分かれているのが特徴。万歳というよりも、人が逆さになって地中に埋まっているように見える。

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神木巡りの途中、「巨木群桟道」というルートがあったので歩いてみることに。このコースは巨大な神木を見ながらぐるっと回るコースで、途中神木駅という森林鐡路の駅もある、ということがガイドマップに書かれていた。

「巨木群」というぐらいだから、樹齢が何千年単位の巨大な神木が何本も生えている。いや、生えているというか、「存在」している。

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巨木群桟道は、木製の歩道が整備されており、最初は階段をどんどん下って行く。

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階段を下ったり、上ったり。こんなにも、木と向き合うのははじめてだ。

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阿里山森林鐡路 神木駅

やがて、ガイドマップのとおり森林鐡路の神木駅に到着した。しんと静まり帰り、運休中だから当然車両の姿はない。少し期待していたが…仕方がない。

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神木駅の駅名標。海抜2139Mの駅。

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最後は長い階段を上って巨木群桟道を抜け、また神木の本ルートへと戻る。石畳のルートを再び進み始めるが、ここらで腹の調子が悪くなってきて、トイレを探すことに。トイレには何とか間に合ったものの、これまで結構歩いてきたので、大分足の疲労も溜まってきた。

途中休憩できるスペースを見つけたので、小休止。公園のような場所でベンチがあり、そこに二人腰掛けた。陽も上ったことで気温も上がり、日の出を見に行った頃は寒かった温度が嘘のようだ。服装を少し調整して、神木巡りにラストスパートをかけた。

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僕らの民宿も近くなり、道もアスファルトで舗装された道路に変わった。民宿までもう少しのところで、ふと右側に目をやると、険しい阿里山の岩肌が目に飛び込んだ。朝までは霧で見えなかった、阿里山の姿。最後の最後で少しだけ見ることができた。

民宿まではもうすぐだ。僕らの向かい側から、これから阿里山の神木巡りに向かう人々が多く歩いてくる。その中に、朝の日の出を見る場所で見かけた、ガッチガチの登山家スタイルを纏ったおじさんを見かけた。おじさんぐらいの格好なら、神木巡りは屁でもないだろう。でもちょっと、ガッチガチすぎるかな。そんなことを考えながら歩いていると、ようやく民宿近くに到着。お疲れ様。

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民宿横のセブンイレブンでOPENちゃんい出迎えてもらい、神木巡り終了。この後民宿に戻り、阿里山を出発する昼前まで休憩することにした。朝2:30起床の山歩き。体にかなり堪えたけれど、良いものがたくさん見れた。次は必ず、森林鉄道に乗って巡り歩きたいなぁ。見れなかった日の出とともに、次回リベンジしよう。

| @way The Taiwan Road.(11/07/04-14) | 23:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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