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@way The India Road.-12 「月下、始まる祈り」

120202-1.jpg

■@way The India Road.INDEX

[2011/09/10(Sat)]
@way The India Road.-1 「香港経由」
@way The India Road.-2 「クラクションの歓迎」

[2011/09/11(Sun)]
@way The India Road.-3 「誰かの朝へ」
@way The India Road.-4 「塔と門」
@way The India Road.-5 「赤砂岩の砦」
@way The India Road.-6 「チャンドニー・チョウク」
@way The India Road.-7 「裕福なインド人」
@way The India Road.-8 「軌道上は夕刻へ」

[2011/09/12(Mon)]
@way The India Road.-9 「ヒンドスタン平原の朝」
@way The India Road.-10 「映らぬ水面」
@way The India Road.-11 「物売りの少年」
@way The India Road.-12 「月下、始まる祈り」

[2011/09/13(Tue)]
@way The India Road.-13 「ガンガの夜明け、浮かぶ太陽」
@way The India Road.-14 「路地裏に牛」
@way The India Road.-15 「印象-混沌のベナレス-」
@way The India Road.-16 「人力車の冒険」
@way The India Road.-17 「優しいインド人」

[2011/09/14(Wed)]
@way The India Road.-18 「タージ・マハルを見た日」
@way The India Road.-19 「虹」

[2011/09/15(Thu)]
@way The India Road.-20 「ファテープル・シークリーにて」
@way The India Road.-21 「ピンクシティ」
@way The India Road.-22 「象のタクシー」

[2011/09/16(Fri)]
@way The India Road.-23 「風の宮殿」
@way The India Road.-24 「逆走」

[2011/09/17(Sat)]
@way The India Road.-25 「軌道上の灯」


120202-2.jpgサルナート観光を終え一旦ホテルに戻ってくると丁度夕陽が眩しい頃で、ピンク色のホテルの壁面が自分達の宿泊している安ホテルとは思えないほどに美しく輝いていた。そんな美しいひと時も一瞬にして夜に掻き消され、再びロビーに向かう頃にはすっかり日没していた。

ここから先はガンジス河で行われる礼拝を体験するオプショナルツアーである。参加は任意で、少々高いツアー料金なのでOさんとその彼女、そして今夜…ちょっとした事件を起こす女性2人組みは参加しなかった。参加するのは僕と山本さん、そして女性の参加者4名だ。ラムさんに誘導され、ホテル前に停まっていたシボレーの車に案内される。てっきりツアーバスで移動かと思いきや、まさかの人生初シボレーだ。ちょっとワクワクする。

10名ほど乗車可能なその車に、助手席と真ん中の席に女性4名が、一番後ろの向かい合うようにして配置されている座席に僕と山本さん、添乗員のラムさんが乗った。後ろはかなり狭い。ぎゅんぎゅん詰めで僕らを乗せたシボレーは、夜のベナレスの街へと駆け出していった。

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散々物凄い道路状況を見てきたベナレスだが昼間以上にすごいことになっている。我々がこれから見に行く礼拝のせいだろうか、とーにかく人・チャリ・車・バイク・牛etc…。

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少しでも前が詰まると、後ろはこの通り。ありえないほどに後ろが詰まっている。この状況が面白過ぎて、そして感動(…とはちょっと違うかもしれんけど)した。ずーっと後ろの状況を見ているものだから、時折オートバイを運転するおっさんと目が合ったりする。結構気まずかった。

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うわわわわわわ!こんな状況でも事故1つ起こさず運転するドライバーさん、本当にすごい。助手席の女性が「運転上手すぎなんだけど…」とびっくりしていた。こんな夜のベナレスを走り始めてまだ10分間もない頃、普段「乗り物酔い?何それ?」なほど乗り物酔いしない山本さんが「ちょっと酔ってきた」と呟いた。逆に酔いやすい自分は案外平気だった。

ものすごい道路状況を眺めながら、後部座席に座る僕らの状況はこんな感じだ。

僕「こんな状況で事故が起きへんのが不思議…」
プップーッププププ!(クラクションの嵐)
ぐしゃ!(僕がラムさんの足を踏んだ)
僕「あぁ!ラムさんごめんなさい!
ラムさん「おっけ~おっけ~」
僕「すんません…」
ラムさん「すごい人が混んでるです、こういうところ」
僕「すごいですねぇ」
ラムさん「また下りた後には、これよりも3倍ぐらい笑」
僕「ちょっ…いやもう勘弁してください笑」
プップーププップププゥー!
ラムさん「皆さん、車から下りて少し歩いて行きますから、その時は自分の荷物は気を付けてください。物売り屋さんにも気を付けてください。」
僕「は~い」
ラムさん「それが少し心配です。時々財布とるとかカメラとるとかそういう問題があるから」
僕「へ~」
ラムさん「どこでも観光の周りは危ないです。貴重品はだいぶ気を付けてください」
僕「はい~」
ラムさん「人力車に乗っても行けるけど、ちょっとここは人が多過ぎるので危ないから。車か、歩いて行くかね。」
僕「(道路の状況を)見てるだけで面白いですね」
ラムさん「7時からお祈り始まります
僕「は、はぁ。」
プププップープーププー!
バイクに乗るおっちゃんが僕らを見て笑っている。
僕「ぉお、笑ってくれてるやん。手振って、山本さん」
山本さんが手を振る。おっちゃんは手を振り返してくれ、颯爽と僕らの車を追い抜いて行った。

僕「(ラムさんに)あと何分ぐらいで着くんですか?」
グッドタイミングでラムさんの携帯が鳴る。NOKIA TUNEのメロディーで会話終了。
ボボボボボ!ゴトゴトゴト…(道路状況が悪く、結構揺れる)
プップー!ププップー!
「ハォハォハォハォー◎*▲×☆※~。」(ラムさんが電話で誰かと話している)
プップー!ボボボボゴトゴトゴト!

ガチャ。
参加者一同「!」

車が停まったと思ったら、どうやらここで下りるらしくラムさんがドアを開け始めた。相変わらず道路状況は凄まじい。かくして僕ら参加者達は、混沌とした夜のベナレスへ、身を投じたのだった。

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シボレーから下りるとそこは何かのお店の前で、何人かの人が屯していた。とりあえず、さっきまで車内から「すごすぎるやろ」と他人事のように眺めていた混沌とした状況に今自分がいるのだから、気を引き締めないと。とにかく荷物と物売りには注意せよというラムさんの忠告を胸に、ベナレスの街を歩き始めた。

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車から下りた場所はこのような感じ。礼拝客で賑わっていた。

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車から下りた場所がすぐ礼拝の場所というわけではなく、そこから少し歩かなければならなかった。たくさんの商店が並び、まるで商店街のような通りをラムさんに続き歩いて行く。道路の真ん中にはたくさんのオートバイが停められ、加えて牛なんかも悠々と屯しているからここは四輪進入禁止なのだろうか。そうだとしても、それ以外の車や人が行き交いまくるので結局交通状況はものすごい。

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商店街のようなこの通りに並ぶお店は意外に興味深く、お土産を買うには丁度良さそうな服屋さんなんかを結構見かけた。いかにもお土産屋という感じで買うよりも、庶民的なショップで買うお土産の方が味があるような気がする。明日のフリータイムでお店に寄れたら寄ろう。

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ヒンディー語の文字が溢れ返る街並み。今、異国・異言語の街にいる。

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道幅の広い商店街のような通りを歩いて行くと少し立ち並ぶお店の様子が変わってきた。これまで並んでいたお店よりも、もっと庶民的でディープというか。この先を進むと、礼拝の場所に辿り着くのだという。

この辺りで一人の礼拝用の花を売る男の子がラムさんに声を掛けてきた。結局この子は僕たち参加者が礼拝の場所に辿り着くまでずっと付いてきた。

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質素な造りのお店が並ぶ通りに入っていく。通りの入口に停められていたオートバイが魅力的だ。地面は石ころがゴロゴロしており、質素な造りのお店には中年太りの男性が野菜を売っている。そんな非日常過ぎる空間が時折信じられなくなる。

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何とも興味深い空間だ。生活感溢れる情景も垣間見える


120202-14.jpg 120202-15.jpg
(L)ベナレスの庶民的な通りを進む。(R)コーラのお店かな。積まれた空き箱が印象的だ。

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通りを抜けると小舟が何隻か見えた。ガンジス河だ。ガンジス河といえば沐浴で有名で、それを行うための川沿いに設けられた階段を「ガート」と呼ぶらしい。どうやら僕達参加者はガートに到着したようで、礼拝を見学する場所はどうやらここらしかった。

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月下、始まる祈り。礼拝「プージャ」体験が今始まる。

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通りを抜けて辿り着いたガート、そこに所狭しと小舟が浮かべられ、礼拝客が舟の上から祈りを捧げていた。ラムさん先導で僕たちも小舟の上へ誘われる。舟に乗る際に係の人っぽい男性に支えてもらうものの、ほとんど真っ暗闇の中不安定な舟の上に乗るのは中々怖い。しかもすでに周囲は礼拝の雰囲気満点でうかつにフザけてもいられない(フザけるつもりもないけれど)。小舟を何隻か移動しながら、礼拝を見学できる場所まで移動した。

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暗い中小舟に乗る。落ちやしないかヒヤヒヤだった。

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ガンジス河上の小舟から見る礼拝「プージャ」

ベナレスで毎晩行われているらしいこの礼拝の儀式は「プージャ」というらしい。小舟からまさにそのプージャを行っている会場が見え、数人の人が祈りの舞的なことを行っている。礼拝客はその様子を見ながら各々で祈りを捧げて行く。僕たちツアー参加者は完全にこの場の空気に呑まれただ眺めることしかできなかったけれど、普通に礼拝に来ている人達は手を合わせたり、花を河に浮かべ、火を掲げ、祈りを捧げているようだった。

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祈る人々。ここに来れて良かった、そう思える。

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ドボン!

と、その時、何かが川に落ちる音がした。小舟上は急に騒がしくなり、辺り一帯は一気にざわめき始めた。川に人が落ちたのだ。数人のインド人の男性が小舟上で立ちあがり、ちょっとした騒ぎになっている。大丈夫なんすか、ラムさん?…あれ?ラムさん?そういえばさっきラムさんが「すぐ戻ってきますから」と言ってどこかに行ってしまったのだった。結局そこまで大騒ぎになることなくことは収束したようで安心したけれど、小舟の上で騒がれて巻き込まれていたらと考えると…結構怖い。「びっくりしたなぁ」と山本さんと顔を見合わせた。

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約1時間、小舟の上でプージャを体感。物凄い体験だった。

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時刻は間もなく20時になろうとしていた。礼拝もどうやら終わりを迎えたようで、周囲の人々が一斉にガートの方に戻り始めた。いつの間にかラムさんも戻ってきていて、僕たちも小舟を跨いでガートの方に向かう。いやー、ちょっとヒヤヒヤしたけれど良い体験ができた。そんなわけで礼拝体験のオプショナルツアーは終了。小舟からガートに辿り着き、やって来た場所を引き返す。

120202-25.jpg 120202-26.jpg
(L)小舟からガートへ。(R)元来た通りを引き返す。

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礼拝客が一気に引き返していくので元来た通りは最初以上にごった返している。途中でラムさんが参加者にジュースを買ってくれた。僕はマンゴージュースをチョイス。びっくりするぐらい美味しかった。ありがとうございます。

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プージャ終了後、ごった返すベナレスの街

ジュースを飲みながらごった返す通りを歩く。こんなに人で溢れ返っている通りでも、平気でオートバイや人力車が通過していくから驚く。程なくして先導のラムさんが立ち止り、携帯で電話を掛ける。行きと同じように車に乗って移動すべく、運転手に連絡を入れているようだ。

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車を待つ間、激しく流れて行く人の波を眺めた。相変わらず鳴りや止まぬことを知らないクラクションの嵐、行き交う人力車、オートバイ。中には馬車なんかも走っている。つくづく海外旅行って面白いと思うし、もっともっと色んな国を見てみたい!…なんて安易な感想だが素直にそう感じた。自分の知らないところで面白いことがゴロゴロ転がっているなんて勿体ないじゃないか。

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通りで車を待つこと約10分、ようやくシボレーの白い車がやってきた。通りで待っていた10分間が異様に長く感じたことや車に乗車した瞬間の安堵感から、自分はまだまだ甘ったれということを知る。もっと旅の経験を重ねたい。

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激しく煽ってくる1台のオートリキシャー!ぶぉぉぉぉ!…というわけではなく、例によって帰りも後部座席から後ろの様子を観察。追走するオートリキシャーを良い感じで捉えることができた。

貴重な体験ができたオプショナルツアーも終わり、20:30頃ホテルに到着。グレードの高いホテルに宿泊する2名の女性はそのまま続けて送迎され、このホテルに宿泊する僕たちはとりあえず夕食。どうせカレーだろうけれど、お腹が空いたので楽しみだ。山本さんは結構疲れている様子。礼拝中周囲の様子に圧倒されていたのか、一言も喋らなかったもんな。彼曰く「感動しててん」とのことだけど。

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ホテルに到着。メシ!メシ!

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レストランに到着するとOさんとその彼女も夕食を食べていた。とりあえずドリンクを注文し、その後お決まりのカレー達が運ばれてきた。ただ夕食とあってかアイスのデザート付きで、バニラっぽいアイスが聖なる杯っぽい入れ物に入れられて運ばれてきたので「わーい!」とテンションが上がる。が、そのアイスを先に食べていたOさん達は、「早く食べてみてください」と意味ありげなことを言ってくる。気になって食べてみると…な、なんだろう、これは?Oさんや他の参加者の方は「石鹸やって!」と言っていたけれどまさしくそんな風味。後からやってきたラムさんによれば「ピスタチオ味」らしい。それもそれ…ですね。うーむ。

お決まりのカレーとピスタチオアイスなディナーを終え、レストランから部屋に戻る。ラムさんに見送られながら部屋に向かっている途中、「あの2人戻ってきてないです」とラムさんが言った。先ほどの礼拝ツアーに参加しなかった女性2人組のことである。戻ってきてない?どういうこと?時計を見るともうすぐ22時。女性だけで歩くにはとても危険な時間帯でもある。ラムさんによれば、その女性2人は僕らが礼拝ツアーに参加している最中に自由行動をとりどこかに行ってしまったままだというのだ。

僕と山本さんは心配でソワソワするラムさんに見送られ部屋に戻る。そんなラムさんの様子を見て、女性2人が無事ホテルに戻ってくることを願った。

120202-37.jpg
ホテルの廊下でソワソワするラムさん。きっと大丈夫ですよ。

| @way The India Road.(11/09/10-17) | 22:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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