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@way The India Road.-16 「人力車の冒険」

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■@way The India Road.INDEX

[2011/09/10(Sat)]
@way The India Road.-1 「香港経由」
@way The India Road.-2 「クラクションの歓迎」

[2011/09/11(Sun)]
@way The India Road.-3 「誰かの朝へ」
@way The India Road.-4 「塔と門」
@way The India Road.-5 「赤砂岩の砦」
@way The India Road.-6 「チャンドニー・チョウク」
@way The India Road.-7 「裕福なインド人」
@way The India Road.-8 「軌道上は夕刻へ」

[2011/09/12(Mon)]
@way The India Road.-9 「ヒンドスタン平原の朝」
@way The India Road.-10 「映らぬ水面」
@way The India Road.-11 「物売りの少年」
@way The India Road.-12 「月下、始まる祈り」

[2011/09/13(Tue)]
@way The India Road.-13 「ガンガの夜明け、浮かぶ太陽」
@way The India Road.-14 「路地裏に牛」
@way The India Road.-15 「印象-混沌のベナレス-」
@way The India Road.-16 「人力車の冒険」
@way The India Road.-17 「優しいインド人」

[2011/09/14(Wed)]
@way The India Road.-18 「タージ・マハルを見た日」
@way The India Road.-19 「虹」

[2011/09/15(Thu)]
@way The India Road.-20 「ファテープル・シークリーにて」
@way The India Road.-21 「ピンクシティ」
@way The India Road.-22 「象のタクシー」

[2011/09/16(Fri)]
@way The India Road.-23 「風の宮殿」
@way The India Road.-24 「逆走」

[2011/09/17(Sat)]
@way The India Road.-25 「軌道上の灯」


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一旦ホテルに引き返しレストランで水分補給をした。喉はカラカラ汗ダラダラ、ミネラルウォーターが本当に美味しい。時計を見るとまだ17時になっていない…フリータイムは18時までなので、もう少しベナレスの街を散策できそうだ。山本さんと相談してもう一度「混沌の街」に繰り出した。

ホテルを出てすぐのところで、人力車のおじさんが僕らに「ガンガ?」と聞いてきて、「乗らないか?」と迫って来た。これまでの旅路、何度もこういったインド人に声を掛けられては相手にしなかったが、「人力車」で「ガンジス河」まで連れて行ってくれるのであれば話は別だ。おじさんの誘いを受け、僕と山本さんはボロい人力車に乗り込んだ。ボロきれで覆われた屋根、今にも折れそうな木造の骨格…余計なお世話だけど、このおじさんの人力車が本当にボロい。でもそこが面白い…かも。ちなみに人力車の運賃は先に聞いておいた。一人50ルピーらしい。

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人力車のおじさん。「ガンガ」まで、どうぞよろしく。

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人力車の冒険、開始。

とりあえず人力車の冒険は始まったのだけど、おじさんはとてもキツそうだ。僕らの乗っている人力車を、ギッシギッシととても重そうに漕いでいるのでちょっと心配してしまう。おじさんの肩にかかった紫の汗拭きタオルが泣かせる。

おじさんの人力車は、さっき僕らが歩いていた方向と同じ方向をどんどん進んでいく。つまり、さっき僕らが「ガンガ」を目指して歩いていた道は間違えではなかった。さっきと同じ道を進んでいるとはいえ今は人力車目線。先ほどとは全く違った印象でベナレスの街を見ることができる。

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人力車を漕ぐ!漕ぐ!時折立ち漕ぎをするおじさん。

おじさんは時折立ち漕ぎを交えながら、昼間よりも交通量と人の数が増えたような気がするベナレスの街を進んでいく。オートリキシャーやバイクなんかがスレスレで追い越して行くので、足をすっこめとかないと接触しそうでかなり怖い。

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見ず知らずのインド人のおじさんが漕ぐ人力車に乗って、見ず知らずの街を走っているこの現実。生きて帰れるんかな?と何度か思った。もしこの状況が、自分一人だったとしたら…?この状況を楽しんでかつ無事に帰ってこられるだろうか。いわゆる「バックパッカー」と呼ばれる人達の旅や、たった一人での海外旅行。そういう旅には憧れるし、ぜひ経験してみたいと思うけれど…今の状況でさえ「生きて帰れるんかな?」なんて思っている自分には、ハードルの高い「旅」のような気がする。でもそういった「旅」を成し遂げてみたいという思いは強い。

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人力車に乗ることおよそ15分、たくさんの人や乗り物が行き交う交差点に到着したところで人力車の旅は終了。まだガンガは見えないが、おじさんが指差して「ガンガ」と言ってる方向にどうやらガンジス河はあるらしい。人力車から下りておじさんに二人分の料金100ルピーを僕が支払う。それを受け取ったおじさんは、「毎度あり」的なことを言って混沌の街へ消えて行った。

日本からやって来た若人約2名は、また混沌のベナレスへと降り立った。

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人力車のおじさんが「ガンガ」と言って指差した先へ進むと、昨日プージャを見学する前に歩いた通りに出た。ということはこの先にガンジス河が。こんなこと言ったら失礼だけど、人力車のおじさんはちゃんと僕らを運んでくれたようだ。今日もあと数時間で礼拝が始まる。そのせいか、ガンガへ向かう人があまりに多く感じられる。

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溢れ返るベナレスの通り

山本さんと「すごい人やな…」みたいな話をしながら、ガンガへと向かう人の流れに身を任せて進んでいく。できたらこの辺りのお店でお土産用に服を買えたらなぁとも考えていたので、ちょくちょくお店にも目をやりながら。

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写真で若干確認できる、「坊主頭のインド人の男性の後頭部にちょこっとだけ生え残した毛」を気にしながら歩いていくと、木が多く生えているポイントに出た。ここは見覚えがある。この先に質素な造りのお店が立ち並ぶ通りがあり、その先にガンジス河のガートがあるんだったっけ。ガンガはもう目の前だ。

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その質素な造りの…ってのがここ、ここ!昨夜も歩いたこの道だがそれは添乗員ラムさん先導での話。僕と山本さんの2人だけでこの道に突入していく。相変わらず質素な造りのお店で売られている野菜やコーラ、石がゴロゴロとした路面、捨てられたゴミが印象的。

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路上のゴミ。「汚い」と言ってしまえばそれまで。けれど、その印象が旅の大切な記憶になっている。

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人力車を降り歩くことおよそ10分、ようやくガンジス河のガートに到着。今朝ガンガの夜明けを見た場所と同じところで、階段状のガートに座る人々、河の水を浴びる人、そして何隻ものボートが相変わらずガートの景色を形作っていた。

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お祈り用のお花を売る少女。ガートではこういった少女をよく見かける。

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ガートにはたくさんの人がそれぞれのひと時を過ごしていた。

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ガートの上には写真のように人々の生活が垣間見える路地裏が伸びており、そこを通って別のガートに移動しようと考えた。けれど今朝のようにラムさん先導で路地裏を歩くのであれば心強いが今は2人だけ。2人とも何となく勇気がなく、ここを通るのは止めておいた。それでも、やはり興味深い空間だ。画面奥では男性が何かをジャブジャブと洗っている。

僕と山本さんは路地裏を通るのは諦め、先ほど通った質素な造りのお店が並ぶ通りを再び歩き、元来た道を戻り始めた。

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元来た道を戻る。

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時刻は間もなく17:30。フリータイムはあと30分で終わるが、焦る気持ちよりも今を満喫したい気持ちの方が大きい。せめてもう一度ガートに出てガンガを見て、お土産用のTシャツでも買えたらいいかなと考えながら歩いて行く。

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(L)道を歩く、双子と見紛うほど瓜二つのおばちゃん。(R)通りにはお店も多い。

面白そうなお店がたくさん並んでいて興味深いし、色んな人が歩いていて面白い。物売りか何かの少年が声をかけてきたりするのだけど、その時の日本語が中々面白い。

「生麦生米生卵」
「悪い恋してるね?」
「ユニクロの服?安いよね?」

などと、物売りと全く関係のない言葉を喋っているやつが結構いた。関わりたくないけどいちいち反応してしまう。そういうことを計算してこの台詞なら中々賢いのだけど…。アンニョハセヨ~とハングルで迫ってくるやつもいた。

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(L)通りの向こうの視界が開けてきた。ガンジス河はすぐそこだ。(L)道行く人々の中を歩くカモ(?)。

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再びガンジス河に近づいてきた。心なしかこの辺りはおばちゃんが多い気がする。やがて階段状のガートに到着。この旅最後のガンジス河が目に入った。

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ガートを中心に垣間見た、ガンジス河と人々の生活、慣習、表情。自分の国とはあまりに違い過ぎて色々と思い知らせれるもののやっぱりそこが面白い。人生観が変わったとまでは言えないけれど、自分の考え方が増えた気がする。知識が増えて頭良くなりました的な話ではなく。

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やーっぱりおばちゃんが多い。写真に写っているおばちゃん達の前には、まだまだおばちゃん達が座っている。色とりどりのサリーが鮮やかだ。そんなおばちゃん達の横に座っている風景を山本さんに撮ってもらった。本当に大切な旅の一枚になった。ありがとう。

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ガートでの一コマ。山本さん、撮ってくれてありがとう。

ガートでこの旅最後のガンガに別れを告げ、これからガンガへと向かう人々の流れに逆らうように元来た道を引き返す。フリータイムはあとわずか。ラムさんに迷惑をかけぬよう早くホテルに戻らないと…。道歩いていると「ROYAL ENFIELD」というメーカーのバイクが目に入った。この日チラっと見かけたバイクはここのメーカーだろうか、個人的に魅力を感じるハンドル回りが印象的なので間違えないと思う。山本さんは全く興味を示さず。

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ROYAL ENFIELDのバイク。よく見てみたら右チェンジだ。

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フリータイムもあと30分ほどで終わるがどうしてもお土産用のTシャツが欲しくて、丁度良い感じの店はないかと探してみる。観光客向けのショップではなく、現地の人向けのショップで買いたい。そんな思いで探していると、良い感じのTシャツを店頭に並べているお店を発見。早速物色してみることに。

120214-31.jpg左の写真ではこちらをガン見してちょっと怖そうだけど、とても良い店員さんだった。様々な色のTシャツが目に入りちょっくら覗いてみたけれど、中々良い感じ。僕と店員さん、お互いに通じる言葉が片言の英語しかなかったが何だか楽しかった。

時間があまりないのは分かっているもののやっぱり悩んでしまう。さて、どれにしようか。店でTシャツを物色している間、山本さんに写真を撮ってもらった。山本さんに「Tシャツ買わんの?」と聞くと、「ここではいいわ」と言っていた。結局僕が選んだTシャツはちょっと明るめのグリーンのやつ。サイズは大きいのしかないらしく仕方なしにLサイズを買ったけれど、まぁ問題ないでしょう。「お土産用に…」と買ったこのTシャツ、明日早速着ることになったのはきっと気のせいだ。

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Tシャツも無事買い終わり、時間もそろそろやばいのでホテルまで戻ることに。そういえばさっき参加者の女性2人組みが人力車に乗り込もうとしていたところを見た。僕らも行きと同じように人力車に乗って帰ろうか…と考えていると、一人の人力車のおじさんが話しかけてきた。すぐさまおじさんの誘いに乗っかり、ホテルまで送ってもらうことに。ホテルの名前が書かれた紙や地図を見せて連れて行ってほしい場所を教えると、「よし任せろ」と言わんばかりにクールなおじさんは人力車を漕ぎ始めた。その間ずっと小柄な男が僕と山本さんに何か話しかけていたけれど完全無視。さぁ、ホテルへ戻るぞ。

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フリータイム終了時刻の18:00に間に合うだろうか。帰りの人力車のおじさんは中々クールで、かつ中々攻撃的だ。クラクションを鳴らしまくって走るバイクや車のように、怒鳴りながら人力車を漕ぐ場面が見受けられちょっと怖かった。それでもなんだか頼りになりそうだ!が、漕ぎ初めて数秒後、人力車は停車した。あれ?

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(L)人力車停車。あれ?(R)道を聞く人力車のおじさん!

どうやらホテルまでの道が分からないらしく、どこかのお店に人力車は停まりおじさんが道を確認しに行った。しかもその後、「ちょっと遠いから料金2倍ね」的なことを言い始める始末。もうどうでもいいや…。クールで頼りになりそうなイメージが一瞬にして「不安」「大丈夫かよこいつ」なイメージになった。

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人力車の旅復路編開始。無事に着けるのだろうか…。

| @way The India Road.(11/09/10-17) | 23:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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