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@way The Portugal Road.-03 「始まる」

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■@way The Portugal Road.INDEX

@way The Portugal Road.-01 prologue

[2012/03/01(THU)]
@way The Portugal Road.-02 「一人の旅」

[2012/03/02(FRI)]
@way The Portugal Road.-03 「始まる」


2012年3月2日(金)

日付が変わった。2日になり…僕は今、怪しいおじさんに深夜の空港のベンチで話しかけられている。つい先ほどまでの時間を「前日」と表現するのは異和感があるけれど、前日の23:45頃からその辺りを行ったり来たりしていたそのおじさん…正確にはおじいちゃんが今僕の隣にいて何か喋っている。怪しいと疑っている理由は、空港なのにスーツケース等の大きな荷物を一切持たず、とても身軽なスタイルだからだ。日付が変わり、0:30。おじさんの喋る言葉の意味はほとんど理解できないが、多分「今何時?」「何時の飛行機に乗る?」みたいな雰囲気の質問をされた気がしたので適当に時計を指差して喋った。結局会話にならなかったので適当に笑ったら、おじさんも笑ってくれた。それはそれで嬉しかった。

寒くなってきてセーターとレインウェアを着る。どこからかピーピーピー…っと永遠に警報音が鳴り続けている。音はうるさくないが気になって眠れない。それでも少しずつウトウトし始め、硬いベンチの上でバックパックにもたれかかりながら眠った。

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結局睡眠らしい睡眠ができないまま、尿意が限界だわ、硬いベンチでお尻が痛いわで3:00頃に目を覚まし、トイレ目当てでウロウロすることにした。深夜のローマ、フィウミチーノ空港。当然のことながら静まり返っている。

チェックインカウンターがある空港1Fのトイレへ向かう。見間違えかもしれないが、トイレに入る前に先ほど声を掛けてきたおじさんを見かけたような気がした。深夜の空港を徘徊するおじさん…よくよく考えてみると、やっぱり怪しい。常に流れている便器に気になりつつも、我慢していた小便をする。洗面台の鏡は合わせ鏡になっており、そこに写る自分の姿…バックパッカーな自分の姿をカメラで撮った。

121015-4.jpgポルトガルの首都、リスボンへと向かう飛行機は6:20に飛び立つ。チェックインはその約2時間前の4:20頃から開始されるので、それまであと約1時間…深夜のフィウミチーノ空港をウロウロすることに。

スーツケースをラップ(?)でグルグル巻きにして保護する…それが左写真のTrueStar社のsecurebagだ。今回の旅で空港にこのようなサービスがあることを初めて知った。

空港は静まり返っているが、ベンチには早朝のチェックイン待ちをしている人がやはり何人かいる。人が少ない時間帯だからこそ、空港の通路の真ん中で記念撮影を何枚か撮る。

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エーゲ航空の看板の前で。何となくギリシャに行ったような気分で。

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intimissimi…イタリアの下着ブランドの看板の前で。

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少し小腹が空いてきたので、イタリアらしくピザでも食べることに。背の高いイタリア人の店員さんに、指をさしながら「Costantino」とラベルに表記されたピザの名前をローマ字読みで注文。「Costantino?」と現地の発音で聞き直された。値段は€5.20。ショーケースに並べられた状態のまま食べるのかと思いきや、それを半分に切って1,2分焼いてくれた。朝食にイタリアのピザ。やたら背の高いイスに腰掛けそれを食べる。隣の男性は、朝から何かの動画を見ながら大爆笑していた。

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(L)ショーケースに並べられたピザ。(R)それを焼いてもらい食べる。

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ピザを食べた後トイレを済ませ、そろそろチェックインが始まる頃なのでカウンターの方へと向かう。時刻は早朝4:00だが、外のロータリーにはバスが到着し始め利用客も次第に増えてきた。キスをしながら歩いて行くイタリア人カップル。彼らもこれからチェックインをしてどこかへ出かけるのだろうか。僕も1Fのチェックインカウンターへ向かう。

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ポルトガル航空 TP837便リスボン行きのカウンターは226番。昨夜ローマに到着した時点でカウンターの場所は確認しておいたのでそちらの方へと向かうと、当たり前だがカウンターは開いており、既に2,3人の旅客が手続きを行っていたので安心した。例によってバックパックの調整を行いチェックインする。ポルトガル航空の制服に身を包んだ受付の人にパスポートとEチケットの控えを提示し、バックパックを預ける。手続き自体は「ツーリヅモ?」と旅の目的を聞かれたぐらいで簡単なものだった。受け取った航空券。このチケットで僕はポルトガルへと足を踏み入れる。

手荷物検査では少しテンパった。関西空港での手荷物検査では一切反応しなかった靴の金属部分が感知されて、「靴脱いで」と注意された。手荷物検査を突破し、ガランと静まり返った免税店街を歩く。搭乗口は「D2」。そこへ辿り着くと意外に搭乗待ちの人が多くて驚く。奥の方は人が少なく、そこで座って待っとくか…と奥に進むとイチャつくカップルが。なるほど。

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(L)6:00頃搭乗開始。(R)見慣れないポルトガル航空の機材にテンションが上がる。

同じ便に乗る乗客が徐々に増えてきた。見た感じアジア系の人間は僕ぐらいだ。ポルトガル航空の受付の女性が受話器で何かを話している。その言語がポルトガル語で、「はい」のポルトガル語である「Sim.(スィン)」だけ聞き取れた。

受付の人のアナウンスの後、6:00頃搭乗が開始された。全く何を言っているのか聞き取れなかったが、一斉に乗客達が並び始めたので僕もそれに続く。先ほど受話器で何かを話していた女性にチケットを提示。声がシンガーソングライターのYUIみたいだった。数人の乗客達に続き機材へと続く通路を歩く。見慣れないポルトガル航空の機材を見てテンションが上がる。さぁ、行こう。

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(L)機内の簡素さに驚く。(R)フィウミチーノ空港を出発する。

機内の簡素さに驚く。シートの質感や前方に設けられたモニターの小ささ。照明の調子が悪いのか、暗くなったり明るくなったりしている。モニターでは安全設備の説明の映像がアニメーションで流れていた。意外にそのアニメーションのクオリティが高くて驚く。ギャグ満載で、登場するキャラクター達の体つきがやたらと良くて印象的だ。何より、僕の隣の席が2席とも空いているのは初めての経験だ。このマイナーな航空会社の雰囲気が堪らない。

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空は次第に明るみを帯び始めていた。ポンポーンという音が機内に響いたその後、TP837便は離陸した。

ふとローマでの過ごし方を振り返ってみる。夜に到着し早朝に出発するパターンだったので、ローマでは全く観光の予定を入れていなかった。空港泊という経験は…それはそれで良かったと思うが、やはりきちんとホテルを予約し、少しでもローマを観光すべきだっただろうか?今そのことを振り返ってみると、ローマで何もできなかった自分の勇気のなさに呆れる。TP837便の窓から遠くなっていくローマの街を眺めながら、そんなことを考えた。

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遠くなっていくローマの街。少しばかりの後悔を置いて、僕は「本当の目的地」へと飛び立った。

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眼下には恐ろしいぐらいの鱗雲、そして青空。

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TAPポルトガル航空の朝食

離陸して30分ほど経った頃、朝食が運ばれてきた。コーヒーとオレンジジュース、パンとジャム、ハムとチーズのサンドウィッチと、ダノンの飲むヨーグルト「アクティメル」。朝日に照らされ、徐々に青空へと変化していく今日の空を見ながら食べる朝食は最高だった。乗務員の男性の愛想のなさと、朝食の回収の早さが少し残念だったけれど。

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ポルトガル航空の紙コップのデザイン。好きかも。

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時折雪山が見えたりする。

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街の様子が次第にはっきりと見えるようになってきた。発電所だろうか。

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点々とする橙色の屋根の家々。これから旅をする国が近づいている。

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イベリア半島の上空を飛んでいる。眼下の土地はもうポルトガルなのだろうか。山肌に立ち並ぶ風力発電の風車が印象的だ。気圧が不安定なのか、先ほどからやたらと揺れが激しい。

始まる。今日から2週間かけて旅をするポルトガルの大地を見て、僕は旅が始まってゆく感覚に酔いしれていた。

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徐々に、徐々に高度を下げて行く。

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ローマから乗り継いだTAPポルトガル航空TP837便は、徐々に高度を下げていった。滑走路に僕が乗る飛行機の影が写り、その影が大きくなった頃にはシートの下から尻がガツンと突き上げられた。これから2週間かけて旅する、ポルトガルの硬い感触だった。

@way The Portugal Roadが今始まる。

121015-27.jpg到着予定時刻通り、8;20頃リスボン空港に到着。天気は晴れで、気温も過ごしやすい。とうとうここまで来てしまった。

他の乗客に続き飛行機から降りると、ターミナルまで向かうバスが待ち構えていた。ベンツのバスで、こんなかたちで初めてのベンツに乗ることになってしまった。バスの車内はすぐにいっぱりになり、ターミナルに向けて発進。

日本人どころかアジア系の人間は僕だけで、周りはほとんどがポルトガル人だろう。見知らぬ国を旅するという好奇心も高まってきているが…情けない話だが、同時に不安な気持ちも膨らんできた。

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飛行機から降り、ターミナルへと向かうバスに乗りこむ。

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当然んのことながら周りはほとんどポルトガル人。日本人などいやしない。

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(L)バックパックを受け取り…(R)空港到着口へ。

ガイドブックに「シェンゲン協定加盟国で日本から飛行機を乗り継いだ場合は、それらの国の空港でEUへの入国審査があるので、リスポン空港での入国審査は省略される」(地球の歩き方 ポルトガル:P55)と書かれてあった。シェンゲン協定加盟国であるイタリアから乗り継いできたので、バックパックを受け取り到着口の方へと向かうと、入国審査も何もなく、気が付くと到着口に辿り着いていた。まさにガイドブック通りだが、こんなにもあっさりと入国できるとは思っていなかった。

121015-32.jpg到着口ではたくさんの出迎え客が待ち構えていたが、当然のことながら僕を待つ人は誰一人としていない。ガイドブック片手に突き進んでいくしかない。

一旦空港の外に出てみると、タクシー乗り場とバス乗り場がすぐそこにあった。一応予定では空港からバスに乗り、カイス・ド・ソドレ駅というポルトガル鉄道の駅へと向かうことにしていた。さて、そのためにはバスのチケットを買わなければならないが、ガイドブックには「料金は€3.50で、乗車時に運転手から購入する。」と書かれてあった。バス停は結構混んでいて、そんな状況の中運転手からチケットを買えるのか?と不安になったので、ひとまず空港のツーリストインフォメーションで聞いてみることにした。

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空港の外に出るとタクシー乗り場とバス乗り場がある。

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(L)空港のツーリストインフォメーション。(R)適当に資料をもらっておいた。

カイス・ド・ソドレ駅へと向かうバスはCity Center行きのLinha 1番のバスに乗らなければならない。メモ帳に「Aerobus bilhete(空港バス 切符)、Linha 1(City Center)」と書き、これをインフォメーションの人に見せて切符を入手しようと目論んだが、そっけなくインフォメーショの女性に「バスのチケットはバス乗り場で買ってください」と流された。仕方がなく、適当に地図やら資料やらをもらい、バス停の方へと再び向かう。

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ガイドブックには運転手から買うと書いてあったので、バスが来てから乗車時にチケットを買うものだと思っていた。だが実際にはバス停にチケットを売る人がいて、その人にお金を払い簡単に買うことができた。ちなみに空港バスのルートは3ルートあり、どのルートも同じ料金、同じチケットだった。後はバスの行き先表示に注意して乗り込めば良いはず…自分自身に大丈夫大丈夫と落ち着かせながらバスを待つ。

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バスを待つ。バス停は思った以上に混雑しており、どういう風に並んでいるかもよく分からなかった。

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Linha 1(City Center)方面空港バス

カイス・ド・ソドレ駅へと向かうバスは20分おきに運行されているらしい。ようやくそのバスがやってきた時は安心したが、待っていた乗客のほとんどがこのバスに載るらしく、僕も慌ててその列に並ぶ。

ひとまず旅は、リスボンから。自由気ままな旅のはずだが…何だかどんどん不安になってきた…。

| @way The Portugal Road.(12/03/01-16) | 23:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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