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@way The Portugal Road.-09 「歩いてく」

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■@way The Portugal Road.INDEX

@way The Portugal Road.-01 prologue

[2012/03/01(THU)]
@way The Portugal Road.-02 「一人の旅」

[2012/03/02(FRI)]
@way The Portugal Road.-03 「始まる」
@way The Portugal Road.-04 「テージョ川の風と広場の像」
@way The Portugal Road.-05 「グロボ」
@way The Portugal Road.-06 「坂道軌道」

[2012/03/03(SAT)]
@way The Portugal Road.-07 「レスタウラドーレスからメトロに乗って」
@way The Portugal Road.-08 「パンとチーズとオレンジ」
@way The Portugal Road.-09 「歩いてく」


150427-2.jpg1枚の地図を見ながら異国の地を歩く。その地図は予め日本で用意しておいたGoogleマップの地図で、今僕がいるカルダス・ダ・ライーニャから次なる目的地オビドスまでの道路が掲載されている。

このくらい歩けるだろうという軽い気持ちで、昔から旅の途中で急遽徒歩に変更し後悔した経験は何度かあった。…あったのだが、今回異国の地でまた同じことをやろうとしている自分がいる。今朝カンポ・グランデから乗ってきたバスは、カルダス・ダ・ライーニャの前がオビドスに停車していた。オビドスからカルダス・ダ・ライーニャ間は10分程の道のりだったので、徒歩でもそんなに遠くないだろう。地図を見る限り鉄道でも1駅分。今思えば鉄道を使ってオビドスまで行くのも良かったかなと思うのだけど、やっぱりこの時は鉄道を使いこなせる自信がなく…。

先ほどまでチラついていた雨の気配は無かった。ドン・カルロス一世公園を出発し、いざオビドスへ。南へと続く道を歩き始めた。

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(L)交差点では道を間違えないように…(R)今歩いている道はそれ程交通量は多くはない。

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(L)途中ガソリンスタンドのど真ん中を突っ切る。(R)長い長い徒歩の旅が始まった。

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いすゞの渋い車が停まっていた。

時刻は間もなく13:00。そろそろお昼時も終わる頃だが、僕は先ほど公園でかじったあまり美味しくないパンを燃料に歩き続ける。

地図を見ると単純に南下すればオビドスに着けそうだった。今歩いているN115道路からN114道路へ続く道に入り、そこを南下するとオエステ高速道路のICがあり、高速道路を過ぎてさらに進むとオビドスの街並みが見えてくる…はず。

道路は思いの外寂しい風景が続いた。しかも曇り空なので余計に寂しくなる。その分道端に停められている異国の自動車に興味が唆られる。赤いいすゞの車。渋いなぁ。

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(L)ふと、狭い道路へ入ってみると…(R)少し開けた場所に出た。

ヨーロッパの田舎風景のイメージとして、草原にオリーブか何かの木が数本立っている…そんな風景が頭の中にあった。イメージ通りとまではいかないけれど、それに近い風景がメインの道路から狭い道路に入った先に広がっていた。カルダス・ダ・ライーニャ郊外の家々がポツリと並んでいる。耕作地なのだろうか、少し広いその場所は、緑色の雑草が風に揺られていた。奥には木々が数本生え、手前には朽ちた石の杭が。その風景で一枚写真を撮った。

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さらに奥の木々の方へ向かおうとしたその瞬間、激しく犬に吠えられた。何となく私有地の気配もしたので、また元のメイン通りへ戻る。戻ろうと反対方向を見ると、馬を飼うおじさんがいた。4頭ほど馬がいて、かわいい柄の服を着ていた。

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元のメイン通りに戻る。先ほど写真を撮った方とは反対の方を見ると…

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馬を飼うおじさんが。馬が着ている服がかわいい。

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同じような道が延々と続く。時折車が僕をぶち抜いていく。

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PARAGEMはバス停の意味。ここからバスに乗るわけもなく、歩き続ける。

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寂しい風景が続く。カーブの手前に葉が落ちきった木が生えていた。

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高速道路IC手前にあった標識。60km制限と、対面通行の標識にハートマークが。なるほどー。

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歩き始めておよそ30分が経過。オエステ高速道路のICを示す看板までたどり着いた。ようやく半分を過ぎたというところかな。看板を見ると高速道路の行き先が表記されており、一方は今朝出てきたリスボンと、もう片方はここよりも少し北へ行った先にあるレイリアという街。今回の旅では訪問できなかったが、ガイドブックに掲載されているレイリア城なんかゆっくり観光してみたかったなぁ。

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ふとこれまで歩いてきた景色を振り返る。寂しい景色が広がっていた。まだ昼過ぎの13:30だと言うのに、空は夕刻前のような曇り空だった。

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高速道路を通過すると、再びロータリーの方向を示す標識があった。僕が歩く先に示された「Obidos」の文字。今更だが、向かっている方向は間違えではなかったようだ。少しホッとする。

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道端に放置された木箱。「ELIO」って何だろう。

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歩き始めて50分近く経った頃、特徴的な建物が見えてきた。

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教会っぽいが中へは全く入ることはできず、案内板も何もなかった。建物の前にはちょっとした広場があり、白い車が1台停まっていた。

…あー、疲れた。少しばかり建物前で腰を下ろす。ここまで着用していたレインウェアを脱ぎ、リュックに詰め込んだ。地図で確認するとオビドス手前の「Caxina」という地名付近。ちょろっと写真を撮り、再びオビドスに向けて歩き始めた。

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城壁が見えた。小さな丘にそびえるオビドスの街並みだった。時刻は14:00過ぎ。カルダス・ダ・ライーニャから歩き始めて1時間、ようやく目的地が見えてきた。奇妙なもので、目的地に着いてテンションが上がる僕の内面を表すように、空も少しばかり晴れた。

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オビドスの看板と、背景には城壁が。つ、着いた。

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(L)オビドスには到着したが、街への入り口はどこだろう…(R)地図も見ずに適当に歩いてみる。

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とても正規の入り口とは思えないぐらい静まり返っている。えーっと、入り口は…と。

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丘の上に城壁に囲まれたオビドスの街が見える。問題は城壁内へどう入るかだ。残念ながらガイドブックの地図も、僕が日本で印刷した地図も、そこへ行く道筋が丁度切れてしまっていた。白塗りの可愛らしい家が並ぶ路地裏をトボトボと歩く。ほぼ迷子状態になっていると、「RESTAURANTE」と書かれたお店が目に入った。ポルトガル語で書かれた名前を見ると、「A ILUSTRE CASA DE RAMIRO」とあり、ガイドブックにも掲載されているレストランだった。地図で確認すると、城壁南門の「ポルタ・ダ・セニョーラ・ダ・グラサ」のすぐ真南に位置している。折角なのでレストランへ入ろうかと入り口を覗き込んだが、どうも人気がなかったのでやめた。

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レストランから少し歩くと城壁が見えてきた。石畳を上る、上る。

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少し上って振り返ると、丘を縫うように高速道路の高架が見え、橙色の煉瓦屋根が点々としていた。

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(L)城壁に沿って車が停められている。(R)城壁と可愛らしい花々。

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10分ほど城壁外をウロウロし、ようやく観光客が歩く通りが見えてきた。

「箱庭の町」に僕は到着した。

| @way The Portugal Road.(12/03/01-16) | 21:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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