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@way The Taiwan Road.6-1 「クソ部長との意味の無い飲み会の24時間後、僕は電車に揺られ台南に向かっていた」

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■@way The Taiwan Road.6 INDEX

[2014/09/06(Sat)]
@way The Taiwan Road.6-1
「クソ部長との意味の無い飲み会の24時間後、僕は電車に揺られ台南に向かっていた」

[2014/09/07(Sun)]
[2014/09/08(Mon)]


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青空の台北駅。駅前広場、煙草を吸う若い人達。


9月初旬の某日。米子道を営業車で走行中、間もなく江府ICに差し掛かろうというところで部長から着信があった。内容は「所長はどうだ?あいつはちゃんと指示してるのか?それと・・・T(僕の先輩)の昇進試験について話したことがあるから、5日の夜予定空けといてくれ」といったこと。5日は帰社するのが遅くなります、と上手いこと断ろうと考えたが、8時には戻ってこれるんだな?と強制的に飲み会が決定。この後T先輩に電話をし、既に内容は知っていた。「俺の昇進のことでお前も呼ばれるのはおかしいやろ・・・」。とにかく断りたかった。6日から台湾に行くというのに。

8日は休みで、3連休を利用して台湾に行こうと事前に航空券を取っておいた。8月後半の土日に出勤したため、代休をもらえていたからだ。往路の飛行機は朝10時発。ということは関空に8時頃には到着しておかなければならない。パスポートは実家なので5日夜に戻り、寝てから朝関空へ行くか・・・と考えていた矢先の飲み会。最近色々と問題になっている部長と所長の関係や、「そういった用事」のためだけに遥々出張しに来る経費の使い方等、その「クソさ」が目立ってきている部長は酒に弱い。・・・のに飲みに来るという、全く意味の無い飲み会によって僕の予定は滅茶苦茶だ。

5日(金)、予定より早く外仕事が終わり事務所に帰社したのは17:30頃。と、帰社する直前に得意先から「○○の常務のお母さんが亡くなられた。詳細をメールで確認しといて」と電話が。非常に不謹慎な表現で申し訳ないが、これってもしかして明日から行けなくなるんじゃ・・・と心配になったが、葬儀の会場は関東であり、上司に相談すると関東の人間に行ってもらうとのこと。というわけでこの件は解決。後は、くだらない飲み会をさっさと終わらずだけ。二次会も絶対断ろうなとT先輩と近い、僕の運転で駅まで向かった。

案の定飲み会の内容はアレで、唯一救いだったことはT先輩が明日得意先とゴルフのため早朝に出発しなければならないことを上手く言い、二次会は普通に回避できたこと。22時過ぎには店を出て、T先輩と共に事務所まで戻った。僕は少しだけ事務作業をし、相方に今から家に帰って、そこから関西に戻ると連絡。自宅に戻り、そそくさと準備を完了させ、車で関西まで一気に戻る。途中あまりに眠くなってきたのでどこかのサービスエリアで休憩。再び発進し、実家に到着したのは1時を過ぎていた。

目が覚めると6時を過ぎていた。昨日寝る前に粗方準備は済ませておいたが、直前になってスーツケースかバックパックかで迷った。結局バックパックで行くことにしたのはいいが、いつも使っていたバックのカバーが見つからない。10分程探してようやく見つかり、車に積み込んでいざ関空へ。関空へは何度も車で行ったことがあるけれど、自分が旅をするのに車で行くのは初めてだ。旅行期間中の駐車料金が気になるが、まぁいいや。帰りは関空から直接家に戻らなければならないので、車の方が便利が良かった。復路の飛行機到着時間は21時を過ぎるだろうし。


往路の飛行機は40分程遅れて搭乗が開始された。どうやら目的地の桃園空港にて着地を遅めるよう指示があったようだ。この遅れにより、事前に(といっても寝る直前に相方に無理矢理旅程をつくってもらった)練っていた台湾東海岸経由による高雄へのプランが危うくなった。というのも、今回6度目の台湾にして、初めて空港での相方の出迎えがないパターンであり、空港から自分一人でバスや電車を駆使して目的地に向かわなければならない。何度も足を運んだ台湾だが、1人での行動となるとやっぱり不安。出発が遅れると告げられた乗客達が集まるロビーでそんなことを考えていた。よく一人でポルトガルに行ったよな、とか。

僕は通路側の席で、その隣に子供を2人連れたお母さんが座っていた。久しぶりに味わう離陸の感覚。会社携帯は車のダッシュボードに入れておいた。仕事を忘れたくても忘れることができない日々が続くが、この3日間だけはすっかり忘れることにしよう。


やはり出迎えのない空港到着口は寂しかった。けれども前に進まなくては相方に会うことすらできない。ひとまず両替を済ませ、到着ロビー近くの公衆電話で相方に一報を入れる。電話の掛け方は事前に相方に教えてもらっていた。公衆電話はクレジットカードで掛けるタイプと、小銭で掛けられるタイプがある。以前の台湾旅行の際に残った小銭があったので、受話器を取ってから10元を投入し番号を入力。ブーブーと台湾の着信音が耳に響き、暫くすると仕事中の相方が出た。公衆電話は1元、5元、10元と使用できる。空港に着いたよ~、東の方諦めて台中に向かうわ~と連絡。

電話を終え、空港から台北駅に向かうバス乗り場へ向かう。乗り場の方向を間違えかけたが、事前に相方から「バス乗り場は変な人形の置物の方向」という言葉を思い出し、来たことのあるチケット売り場に到着。チケット売り場では日本語もほぼ通じ、台北駅まで向かうバスのチケットを購入。既にバスは到着しており、バックパックを係員に預けバスに乗り込んだ。車内には数人の日本人も乗っていた。座席が満席になるとバスは発進。空港と台北駅間を結ぶバスは時刻は特に決まっておらず、随時バスはやって来るよう。青空の台湾が広がっている。ようやくここまで来た。

1時間ほど走り、台北駅に到着。途中バスの揺れでミネラルウォーターのペットボトルが転がってきて僕の足に当たり、拾い上げて斜め後ろに座っていた日本人女性2人組みに渡すとこれ私のではないんだけど・・・という表情をしながら受け取ったその2人組みや、僕の前に座っていた白人の男性もここで降りて行った。駅前広場には見覚えのある保存車両と、煙草を吸う若い人達、Canonの看板、そして青空。駅構内に足を踏み入れると、混み合っているセブンイレブン。さて、ここから新幹線に乗って一気に台中へと向かう。

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台北駅構内の広場は土曜日とあって賑わっていた。


新幹線の切符を購入するにあたり、ガイドブックを見ながら購入に挑戦する。が、現金の投入口が見当たらない。え?と本気で分からなかったので一旦退き、他の人が買う姿を観察。どうやら僕が触っていたのはクレジットカードしか使えない券売機だったようだ。現金で買える券売機も投入口が右上にあり、結構分かりにくい。ともあれ、チケットを無事に購入。改札を抜け、地下の新幹線ホームへ向かう。後から気付いたが、新幹線で台中に向かうのであれば、空港から桃園駅へ向かうバスに乗り、そこから新幹線に乗るのが明らかに早かった。

自由席はすぐに満席になった。台北駅の次の駅からもさらに混みだし、立席の乗客も多かった。僕の隣には小さな男の子が座り、その横の通路にはお父さんが立っていた。男の子はひたすらセブンイレブンで売っていた紙パックの牛乳を飲んでいる。途中こぼしそうになったので思わず僕も手を出したが無事だった。1時間も経たないうちに台中駅に到着。ここからさらに在来線に乗り換え、待ち合わせ場所の台中駅へと向かう。

新幹線の台中駅から在来線の台中駅は全く別の駅で、新幹線の台中駅から連絡通路を3分ほど歩くと在来線の新烏日駅がある。そこから3駅ほど電車で行くと台中駅がある。電車の時間まで少し時間がったので、コンビニで飲み物とお菓子を購入。切符は券売機で購入。購入方法は何となくで購入できた。新烏日駅のホームに立つと、とにかく風が吹いておらず暑い。近くではダンスイベントか何かが開催されており、Carly Rae JepsenのGood Time(DJ FUMI★YEAH!&DJ YU-KI mixed ver.)が爆音で流れていた。

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台中駅。車、バイク、路上ライブの歌声で賑やかだ。

台中駅には無事に到着したが、相方はまだ仕事なので待たなければならない。蚊に刺されながらタブレットで漫画を読みながら時間を潰す。ここでも公衆電話で相方に電話をしたが、結構至る所に公衆電話があった。スマホがかなり普及しているとはいえ、日本よりも全然公衆電話というものが残っているものだなと感じた。

台中駅で掛けた2回目の電話に出た相方は「あと5分~」と言った。漫画を読んでいる途中、派手にタブレットを落としてしまい、その傷を心配していると相方が到着。短い短い3日間の台湾旅行がようやく始まった。

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(L)相方到着。(R)夕陽に染まる台中駅。駅高架化により、旧駅舎は姿を消す。

台中駅前のロータリーには真新しいバス停のようなスペースが出来ており、そこで三脚を立てて熱心に駅舎の写真を撮る人がいた。駅高架化に伴い旧駅舎は取り壊されると相方が説明してくれた。初めて台湾を訪れたあの夏の旅、目の前の旧型機関車や貨車、そしてこの台中駅の駅舎に目を奪われた。昔の日本のような鉄道風景がすぐそこにあった。台湾という国に魅力を感じたその景色も変わっていくとなると、寂しい気持ちになった。ブーンと夕刻の台中市街を相方と駆け抜ける。

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台中市街を駆け抜ける。足を運ぶ度に、街の風景も少ずつ姿を変えていく。

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(L)台中後(台中駅の裏側)駅前の駐輪場にバイクを停める。(R)チケットを購入。台南行きはまだ空いてるかな。


モスで腹ごしらえをした後、再び台中駅に向かう。先ほどのメイン駅舎がある裏側の入口は「台中後駅」と呼ばれ、駅名は違うが先ほどの台中駅だ。その台中後駅前の駐輪場に相方はバイクを停める。毎回通勤時に使用しているようで、駐輪場のおじさんとは顔見知りのようだ。

台中からは台南まで向かう。当初の予定では高雄まで向かう予定だったが、スケジュールの都合上台南までとなった。高雄まで行って、もっともっと南の方まで行って、思い出の砂浜に行って・・・と僕の中では計画していたが、明日には台中に戻らなければならないので高雄行きは諦めることに。台南まで向かう自強号のチケットは手に入ったが、19:47発と約40分ほど時間がある。駅周辺を適当にブラブラして時間を潰すことに。

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(L)台南行きチケットを購入。(R)近くの写真展なんかも見学。日本人写真家らしい。

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電車が来るまでの間、駅の近くに写真の展示場があったので見学。どうやら日本人写真家が撮影した写真らしかった。展示場の入口近くには犬が3匹ほど休憩していた。中の冷気が涼しいのか、少しだけ開かれたドアの目の前に犬が休んでいるものだから、犬を踏まないように展示場を後にした。

駅周辺を歩く。牛肉麺とか書かれた提灯が、浮かび上がるように灯かっていた。
クソ部長との意味の無い飲み会の24時間後、僕は電車に揺られ台南に向かっていた。

| @way The Taiwan Road.6(14/09/06-08) | 17:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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