PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

@way The Vietnam Road.-8 「チョコレート・ファイター」

150426-1.jpg

◼︎@way The Vietnam Road. Index

[2012/09/15(Sat)]
@way The Vietnam Road.-1 「無計画」
@way The Vietnam Road.-2 「異国の寝台列車」

[2012/09/16(Sun)]
@way The Vietnam Road.-3 「雨上がりの朝」
@way The Vietnam Road.-4 「ビーチを歩いて」
@way The Vietnam Road.-5 「スコール」

[2012/09/17(Mon)]
@way The Vietnam Road.-6 「サンライズ・バックパッカー」
@way The Vietnam Road.-7 「ニャチャンの朝」
@way The Vietnam Road.-8 「チョコレート・ファイター」
@way The Vietnam Road.-9 「オートバイ・ファイター」


150426-2.jpg 150426-3.jpg
(L)ホームに入れたものの列車はまだ来ていない。(R)留置された謎の客車のみ。

日差しが強かった。ホームにやってきた人々は皆屋根のある部分に隠れ日差しを避けた。本来の出発時刻を1時間半近く遅れ改札が開いたのも関わらず、目的の列車はまだ到着していなかった。僕以外にもバックパックを背負った白人を数名見かけた。皆暑そうだ。ホームには2輌の客車が留置されている。とにかく待つしかない。僕は少しばかりホームの様子を観察することに。

150426-4.jpg
この時点で遅延1時間半経過。皆、待つ。

150426-5.jpg
待っていると、カブのエンジン音が。カブがホームをゆっくりと走り抜けて行った。

150426-6.jpg
広い空。日差しが強いホームに出ているのは僕だけ。暑い。

150426-7.jpg
昼間は留置線で休む寝台客車。

150426-8.jpg
ホーム両端には売店があった。店員さんも日差しを避け、見るからに暑そうだ。

150426-9.jpg
列車に積み込む荷物か、それとも運ばれてきた荷物か。
ダンボールでぐるぐるに包装されたオートバイが木枠に入れらていた。


150426-10.jpg
ホームの傍に先ほどホームを走っていたおじさんのカブが停められていた。

150426-11.jpg
暑い。ホームを見上げると、さっきまで見なかった秋雲のような空が少し広がっていた。

150426-12.jpg
ノンラーおばちゃん。乗客ではなく駅員さん?ずっとホームをウロウロとしていた。

150426-13.jpg
サイゴン行き列車

紫色の機関車に牽かれ、遅れていたサイゴン行きの列車が滑り込んできた。改札が開かれ約30分、当初の発車時刻から数えると2時間以上の遅延。それにしても一昨日乗車したサイゴン発の牽引機とは全く違った雰囲気。異国の鉄道事情は未知なる世界で面白い。ちなみに帰りの飛行機は深夜発なので多少の列車の遅れは問題ない。さーて、ここからが長い長い列車旅が始まる。

150426-14.jpg 150426-15.jpg
(L)客車それぞれに係員が。(R)皆ぞろぞろと列車に乗り込む。

150426-16.jpg
ほぼ満席の車内。えーっと、自分の座席は…と。

150426-17.jpg 150426-18.jpg
(L)自分の座席に座るが、前の人のリクライニングが近い近い。
(R)ニャチャン駅を出発。駅を離れ切る直前、留置線には見覚えのある機関車が。

車内はほぼ満席状態だ。しかも皆一様に座席のリクライニングを最大限倒しており、満席ぶりが倍増している。僕の座席番号は21番。その近くまで行くと、若い男性が座っている隣の窓側座席が空いていた。バックパックを網棚に置き、ソーリーソーリーと声をかけ男性を跨ぐ。が、ふと座席の番号を見ると「28」とある。あれ?間違えたかな?と心配になり、隣の若い男性に切符を見せながら「OK?」と聞くと「OK」と無愛想な返事が返ってきた。あ、冷静になって考えてみると、「28」と書かれているのは前の座席。多分ここで合っているだろう。

列車は程なくして発車。ニャチャン駅を離れ切る直前、窓の外の留置線に下川氏の「鈍行列車のアジア旅」の表紙を飾っていた機関車が停車していた。機関車に刻まれた「Đổi Mới」の文字が印象的だ。それもすぐに見えなくなり、僕は2日間お世話になったニャチャンを離れた。

150426-19.jpg 150426-20.jpg
(L)ニャチャンを発車して5分後、大勢のオートバイが待つ踏切を通過。(R)車内に現れたスルメ売りのおばさん。

150426-21.jpg
東南アジアらしい車窓が広がる。にしても窓が汚れているなぁ。

150426-22.jpg
清々しい田園風景が広がる。調べてみると、ベトナムの米の生産量が日本より多いようだ。
(2014年7月時点ではベトナムが世界5位、日本が9位となっていた。)


150426-23.jpg
沼か川か池か、田んぼの周りにはそんな風景も広がっていて、地元の男の子が数人水遊びをしていた。

150426-24.jpg
ハス畑だ。ベトナムといえばハス。オートバイの大群もそうだけど、この光景もベトナムならではの風景で感動した。

150426-25.jpg

秋の空だった。

思えばもう9月半ば。もう社会人となるのに、まるで学生時代の夏休み最後のタイミングを狙って旅に出ているような状況だ。先月8月には台湾へ2回目の旅をしていた。まるで2度目の夏を追いかけるような今回の旅。車窓に広がる秋の雲、天の高さが、なんとも寂しく感じられた。

150426-26.jpg 150426-27.jpg
(L)収穫済みなのかな。水田とか…(R)多くの貨車が停まる駅に停車したり…

150426-28.jpg
田んぼに羊が放牧されていたり…

150426-29.jpg 150426-30.jpg
(L)山を越え…(R)海が車窓に広がると、皆そちらを眺める。

150426-31.jpg 150426-32.jpg
(L)出発して2時間半後、トイレへ…(R)トイレから外を眺めると、まるで荒野を走っているような風景が広がっていた。

少し眠ったりまた起きたりを繰り返し、出発して2時間半が経過した頃トイレへ。前のおっさんのフルリクライニングと、隣で爆睡する若い男性をくぐり抜け便所へ。たまには背伸びしないと…あー、とにかく長い。

トイレは至って普通だった。用を足し、右側にあるペダルを踏むと水が流れた。トイレの格子付きの窓から外を眺める。あるでオーストラリアがどこかの荒野のような風景が広がっていた。一昨日の寝台列車旅ではほとんど車窓が見えなかったので、帰りの列車旅では様々な車窓が楽しめた。

150426-33.jpg

素足になり、その足をテーブルに載せるなんて当たり前。しかもほとんどがおっさんで中々むさ苦しい車内だった。

ただ先ほどのトイレも綺麗だったし、車内にはテレビも取り付けられており、映画も放映されていた。完全に長距離移動対応の設備だなぁと思いながらそのテレビ画面を見ていると、顔が濃くて一瞬東南アジア系の人かと思ったがやっぱり阿部寛だった。が、どうも日本映画ではなく、やはりアジア系の映画っぽい。言葉は分からないが、内容は主人公の女の子がカンフーで敵を倒しまくる、そんな感じだ。他の乗客達も見入っていて、格闘の最中に敵のパンツが丸見えになるシーンなんかは、僕の前の方に座ってたハゲのおっさんが爆笑していた。

帰国してからネットで調べてみると、どうやら「チョコレート・ファイター」(2008年のタイ映画)という映画だった。改めて見てみると、主人公を演じていた女の子の熱演ぶりに驚き、あの敵のパンツが晒されるシーンでは、ベトナムで列車旅をしていて同じ車内に乗っていたハゲのおっさんの爆笑ぶりを思い出す。

それにしても、まさかベトナムの列車内で阿部寛を見るとは。というわけで、列車旅はまだまだ続く。

150426-34.jpg
途中、無残な姿の客車が停められていた。事故か、事件か。

150426-35.jpg
テーブルの意味をなさないほどフルリクライニング。隣のお兄ちゃんは爆睡。

150426-36.jpg 150426-37.jpg
(L)途中車内販売が。(R)ビーフジャーキーのようなものを購入。

150426-38.jpg

出発して5時間が経過。まーとにかく長い長い。さっきのチョコレート・ファイターも終わってしまったし、僕は2度目のトイレに行く。窓の外は緑が眩しい。壮大な風景が広がっていた。

150426-39.jpg 150426-40.jpg
(L)16:00を回った。空が夕刻前の濃い青色に変わってきた。(R)停車する駅と、そこでの人の数が増えてきた。

150426-41.jpg 150426-42.jpg
(L)川を渡り…(R)貨車が多い駅を通過して…

150426-43.jpg
さらに大きな河を渡る。少しだけ空が紫色に染まってきた。

150426-44.jpg
時刻は17:00になろうとしていた。サイゴンの街に戻ってきたようだ。

150426-45.jpg 150426-46.jpg
(L)サイゴン駅に到着。(R)降車時に気がついた。銃痕?

17:00ちょい過ぎ、ようやくサイゴン駅に到着した。時間にして7時間とちょっと、ひたすら列車に揺られていたことになる。乗り換えしまくっての長時間の列車旅は経験あるけれど、寝台列車以外での1本の列車でこの乗車時間は中々堪えた。

やれやれ…と、次々と降りていく乗客に続き僕も降りようとした時、とある座席の窓にあった不自然なヒビに気が付いた。銃痕?

150426-47.jpg
サイゴン駅に到着。長かった。

150426-48.jpg
到着してすぐに点検する係員のおじさん。

150426-49.jpg 150426-50.jpg
(L)最後に牽引機を撮影しようとしたがすぐに客車が切り離され…
(R)牽引機もろとも留置線の奥に消えて行った。通過する車両を待ち、改札口へ向かう乗客達。


150426-51.jpg
その木箱はなんだろう。僕の近くに座っていた人だ。

150426-52.jpg
改札口へ向かう乗客達。バックパッカーも数名、西日が眩しいサイゴン駅の出口へ向かう。

150426-53.jpg
乗客が降りきるまでその責務を全うする駅の係員。ベトナムでの列車旅が終わった。


| @way The Vietnam Road.(12/09/15-17) | 01:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://kokohazi.blog45.fc2.com/tb.php/566-dc428fbe

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT